職人達の気ごころ-1
38年前に造らせて頂いたお宅の「屋根替え」を行う事になりました。
屋根の形状は、「入母屋造り」(いりもやづくり)と言います。今の家の屋根は
簡素で明快な形が主流ですが、まだ各地方へ行くとこの「入母屋造り」の屋根を
取り入れ普請された家が見うけられます。
現在、この形を再現できる「大工職・瓦職・板金職」がどれほど居るでしょうか?
古くて現在も通用する技術。難しい形・技法だからこそ様々な所に応用が利きます。
次第々に無くなっていく事が残念・残念・・…です。
「写真」をよくご覧ください。
・ 屋根という平らであるはずの面が少し膨らんでいることを。(むくり屋根)
・ 屋根の隅の部分の材木が天に向け反りあがっている形を。
・ 今ではなかなか見られない立派な「鬼瓦」を。
これらの「反り や むくり具合・各材の厚み」を感じながら、人の目にどうしたらバランス
良く見えるのか? こんな事を昔の「職人達」は考えていたのです。
でもご安心を。 今では経験の出来ない経験を持った「職方達」はまだまだ健在ですから。










