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快適な住まいを造るには – 03/07

快適な住まいに近づける条件
1. 「断熱材」や「サッシ」、しっかりした物を使う。
(部屋中に造った暖かい空気や涼しい空気を外に逃がさないため)

ゆく川の流れは絶えずして、もとの水にあらず。

部屋の中は、さまざまなもの・記憶が流れ通り過ぎていきます。
今回は、「断熱材」の話をしたいと思います。

「断熱材」は、ご存知ですよね。読んで字のごとく、熱を断つ材料のことです。「こちらからの流れをある場所で断つ」という意味ですね。では「熱を断つ」とはどういうこと?
想像してみてください。雨は目に見えるので分かりやすいのですが、降った雨は「高い場所から低い方へ」流れようとします。実は、室内でもこれと同じ現象が生まれています。
目に見えない「熱」というエネルギー。冬、室温は外気より高くなり室内の「暖かいかたまり」が外へ逃げよう 〃 とし、夏は「涼しいかたまり」に外の暑いかたまりが何とか侵入しようとしているのです。「快適」さを感じるために(お金を掛けて)作った「暖かいかたまり」と「涼しいかたまり」です。何もしないのはもったいない事ですよね。

そうなのです、このかたまりが「逃げること」・「侵入すること」をコントロールするのが「断熱材」の役目であり、この「せき止める力」を壁面だけでなく、1階の床下と空に直接面する天井面(ベランダも含む)に持たせることが基本で、それにより「暖かさ」と「涼しさ」を無駄に捨てず大事に保存してくれるのです。


人には「性格」がある様に、「断熱材」にも「素材の種類・厚み・重さ・施工方法」そして重要なせき止める力」という性格を持ってます。この「せき止める力」という抵抗要素こそが「快適な住まいに近づける」重要になっていて、単純に「断熱材を入れれば済む」ものではないのです。

今回の最後にこんな例をあげておきます。
遊園地の「ジェットコースター」を思い出してください。スタートし勾配のゆるいコースでは風当たりはそれほどでもなく、頂上を過ぎ下り坂からは目をつぶるくらいになります。風当たりの違いはコースの角度の違いから生まれています。これを住まいの外と内の温度の差と言いかえても同じことが起こっていると思いませんか。

今回は、ここまで。次回は「サッシ」についてです。 Thank you !
指田建設 Kazuri

※ 単位の遊び
m ÷ W/m K = ㎡ K / W  →  K ÷ ㎡ K / W = W / ㎡
※(例えば壁面) 1㎡当たり外と内に1℃の温度差の時、
「熱のかたまり」が移動する量を示してます。